西田みのるの想い
―あなたの心に ぬくもりが溢れるように―
日本一の安さは、日本一の優しさです。名前詩人 西田みのるの活動は、うつ病カウンセラーのボランティアがきっかけでした。元リクルートから都内のベンチャー起業活動で元気いっぱいの生活を、突如襲ったのが平成18年のうつ病。依頼3年半の闘病中、自分自身の本当の心と向き合う間に、仕事で鍛えたコピーライターとして才能がある日突然溢れ出した。死を乗り越えるために必死で書いた詩は、専門家の目に止まり【心の癒や詩絵】として地域の銀行や図書館などで展示され半年で500人の来場者を集める人気となりました。詩を書く傍ら、集まってくれたうつや悩みごとを持つ人、ひとりひとりと丁寧に向き合い、言葉を贈るボランティアは年間700名を越えました。
来場者の一人に【正】(ただし)さんという60歳の男性の鬱の方がいました。僕は苦しい中何度も会いにきてくれる彼に『いつも来てくれてありがとう』『今日も笑顔をありがとう』という言葉を書いて贈りました。その時は彼も大変喜んでくれました。ところが・・・・・・・・この言葉が彼を苦しめている事に僕は気づきませんでした。会いにいけない時、笑えない時、じつはこの言葉が彼を苦しめていたのです。いけるから、笑えるから、ありがとうって言ってもらえる。いけない、笑えない自分は存在価値がないって思ってしまうのです・・・・・
何とかそんな条件なく、【あなたの存在にありがとう】って想いを伝えたい・・・・・・・。そんな時、出逢ったのが【名前詩】でした。名前はその方の存在そのもです。年を取るほど分かってきますが、自分自身のテーマや使命、天命を表す感じがしてきます。僕は【正】さんに、正という字は 一+止一度止まって正しい道を見つけよう。という言葉を贈りました。彼は大粒の涙を流したあと、こう言いました。『お陰でだいぶ元気になったよ。正という名前が嫌いだったけど、死んだ爺ちゃんがつけてくれた名前だったんだ。そういえば爺ちゃんにはよく可愛がってもらったなー。」ってまた大粒の涙で泣きました。これはカウンセラーの資格をとって分かったことですが、心にとって【涙】はとってもいいんです。溜まった感情が愛を受けて溢れ出る。そうやって平常心を取り戻して行くんです。【涙】は【さんずい】に【戻】るって書くでしょ。
おかげさまで、一般の方からもたくさんのご注文がいただけるようになりました。今では元気な方の方が多いくらいです。しかし、そんな今でも、あの正さんに書かせてもらった気持ちは忘れていません。
【あなたの心にぬくもりが溢れるように】一人でも多くの方に【あなたの存在にありがとう】って言いたくて今日も心を込めて書かせてもらっています(^ ^)